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 横浜市内の私立の認可保育所で保育士の新型コロナウイルス感染が判明したのに、市が保育所側に保護者にはすぐに知らせないよう求め、開園を続けるよう指示していた問題をめぐり、林文子市長は15日の記者会見で「感染者が増える中、保育事業者も不安だと思う。保育所が閉めたいと言ったらただちに閉めるべきだった。(担当局に)以後こういうことがないようにと話した。局も反省しています」と述べ、市の対応の誤りを認めた。

 これに先立って市の担当者も記者会見を開き、「(保育士との)濃厚接触者を特定した上で、閉じる範囲をクラス単位とするか園全体とするかなどを決める必要があった」と説明。今回の対応について「行政としての判断は間違っていなかった」としつつ、「保護者のお気持ちに寄り添えていない部分があった」などと述べた。

 市によると、20代の女性保育士は3月30日に発熱や頭痛、倦怠(けんたい)感を覚えたが、熱が下がったため31日から4月3日まで勤務。4日以降は出勤せず、8日にPCR検査で陽性が判明した。

 市は「陽性の保育士はすでに出勤しておらず、ただちに休園にしなくても園内の感染リスクは高まらない」と判断。休園を主張する園に対し、市は8日夜、保護者への周知は保健所の詳しい調査が終わった後にし、それまで開園を続けるよう求めた。園は9日朝に独自の判断で保護者に保育士の陽性判明を伝え、その日の登園者はいなかった。(吉野慶祐)