性的少数者も性暴力被害 フラワーデモで当事者が訴え
伊藤繭莉
「性暴力をステレオタイプで捉えないで」。福岡市で開催された性暴力に抗議する「フラワーデモ」で、一人のトランスジェンダーが声を上げた。LGBTQ+(性的少数者)にも被害者がいることを知ってほしいからだ。今後もデモに参加しようと思っている。
フラワーデモは昨年4月に東京で始まり、その後各地に拡大。「国際女性デー」の今年3月8日の全国一斉デモで一区切りとなった。だが福岡市では、その後も続いている。
3月11日。福岡市のトランスジェンダー小野アンリさん(35)は「LGBTQ+の中にも性暴力サバイバーはいます」などと書かれたプラカードを持ち、マイクの前に立った。「性暴力をステレオタイプで捉え、被害を矮小(わいしょう)化してほしくない。被害者は女性だというのも、その一つだ」。女性の体で生まれたが、幼い頃に「自分は女ではない」と気づいた。
7歳の時、少し年上の子ども…
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