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 大手酒造会社などが15日、手指用のアルコール消毒液やその原料のエタノールを医療機関など向けに提供すると相次いで発表した。新型コロナウイルスの感染拡大で需要が急増し、厚生労働省がメーカーに対して、備蓄が足りない都道府県などに優先的に供給するよう要請していた。

 サントリーホールディングスは、ジンなどの蒸留酒をつくる大阪市の工場で、95度のエタノールを生産し、今月下旬から医療機関向けに提供。製造費用は自社で負担する。宝酒造も酒類用や工業用のエタノールを毎月9万リットル、厚労省などを通じて医療機関や高齢者施設などに供給する。生産量を増やすことで、酒や化粧品向けのエタノールの生産量は維持するという。

 資生堂は医療機関向けの手指用アルコール消毒液を国内4工場で生産する。17日から栃木県大田原市の工場で、5月からは大阪市や静岡県掛川市、埼玉県久喜市の工場でつくり始め、計月10万リットルを生産予定という。(若井琢水、真海喬生、加茂謙吾)