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 名作上映で知られる群馬県高崎市あら町のミニシアター「シネマテークたかさき」が15日、新型コロナウイルスの感染拡大に伴う県の外出自粛の対象施設となったことを受け、休館した。休館は5月15日までの予定。前橋市千代田町5丁目の「前橋シネマハウス」も15日から当面休館となった。

 シネマテークたかさきでは8日から午後7、8時台の上映開始をやめ、日中も座席の間隔を空けるために1階の58席と2階の64席を平日は半分、土日は30%に削減していた。3月の売り上げは前年同期比4割減。感染を恐れたファンの足が急激に遠のいていた。

 総支配人の志尾睦子さんによると、全国のミニシアターが軒並み売り上げ減で、館の賃料や光熱費、人件費などの支払いに窮しているという。同館など全国の約70館が加入する一般社団法人コミュニティシネマセンター(東京)は国に支援を要請。賛同署名と寄付をインターネットで呼びかけている。13日に始まった基金には15日夕までで目標額の1億円に迫る約9千万円が寄せられている。

 志尾さんは「ドイツでは国が休館に伴い経済的補償をしている。このままでは閉館に追い込まれる仲間も出てくる。文化芸術の拠点が失われる」と話している。(野口拓朗)