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 東京都内で3月に救急搬送された患者について、五つ以上の病院で受け入れを拒否されたり、20分以上受け入れ先が見つからなかったりしたケースが931件に上り、昨年よりも3割増えたことが、都への取材で分かった。新型コロナウイルスの感染拡大を受け、感染疑いのある患者を受け入れない病院などが相次いでいるためだという。

 都救急災害医療課によると、都内では3月下旬から、発熱や呼吸器の症状があるなど、新型コロナへの感染が疑われる患者の搬送拒否が増加。新型コロナの感染者を受け入れたことで病床が逼迫(ひっぱく)し、搬送を断る病院もあるという。都の担当者は「感染リスクのある患者を受け入れる個室がない病院も多い。状況にもよるが、脳卒中などの重症患者などの搬送にも全く影響がないとは言えない」と話す。

 救急搬送先の確保に向け、都は2009年、医療圏域ごとの中核病院を「地域救急医療センター」に指定。複数の病院で受け入れを断られるなどした場合、センターで引き受けるか、センターが受け入れ先を決めるよう求めた。ただ、新型コロナの感染拡大を受け、センターの入院患者らの感染も発覚している。(関口佳代子)