ロシアから帰国した中国人の新型コロナウイルスへの感染例が相次ぎ、4月だけでも500人以上も確認された。ロシアでは感染者が急増しており、中国側が神経をとがらせている。
ロシア政府の発表によると国内の感染者は4月に入って急速に増え始め、14日には5日前から倍増し2万人を超えた。モスクワでは9日以降、連日1千人以上の新たな感染者が確認されている。感染が確認された中国人の多くは、こうした状況から逃れるために帰国したとみられる。ロシア国内での感染拡大の実態は発表された数よりも深刻である可能性もある。
中国政府は世界各地の感染拡大を受け、3月下旬から国際旅客便の路線を削減。ロシアも国際線の運航を停止している。そのため、モスクワから国内便で極東のウラジオストクへ移動し、そこからバスで中国国境へ向かう「抜け道」を通る人が多くなった。中国メディアによると、多くはモスクワの日用品などの市場で商売をしている人たちで、数千キロ離れた中国南部に自宅がある人もいる。
中国政府によると、3月末以降…
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朝日新聞国際報道部