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 新型コロナウイルスの感染拡大で、世界各地に工場や販売網を持つ自動車業界が危機を迎えている。広島が拠点のマツダも大規模な生産調整に追い込まれ、地域経済に深刻な打撃を与えている。

拡大する写真・図版マツダの本社や工場の最寄り駅のJR向洋駅。生産調整の影響で、普段よりも行き交う人が少なかった=15日午後5時44分、広島県府中町

 4月中旬の夕方、マツダ本社(広島県府中町)のそばにあるJR向洋(むかいなだ)駅を記者が訪れると、人影はまばらで閑散としていた。ふだんなら昼夜の勤務が入れ替わるタイミングで、工場へ向かう人と帰宅を急ぐ人たちでごった返す。駅前で居酒屋を営む男性は「自粛ムードに工場の停止が重なり、客足が完全に途絶えた。30年間続けてきたが、倒産寸前だ」とため息をつく。

拡大する写真・図版マツダ本社の近くにあるJR向洋駅(奥)。生産調整の影響で、駅に向かう人は普段よりも少なかった=15日午後5時すぎ、広島県府中町

 マツダは3月28日以降、本社や山口県の工場を断続的に止め、生産量を大幅に減らしている。主力の欧米市場で感染が急速に広がり、販売店の休業も相次ぐ。国内も外出自粛や景気の冷え込みで、新車が売れる状況にないからだ。

 工場が止まると、真っ先に影響を受けるのが部品メーカーだ。1台に2万~3万点の部品が必要で、広島でもマツダを頂点に多数の部品メーカーが連なる。広島県は製造品出荷額の3割超を自動車産業が支える。企業は203社、従業員は計4万950人にのぼる。

 内外装の部品を納めるダイキョーニシカワ(広島県東広島市)も生産ラインを止め、従業員を一時帰休させた。マツダの生産計画にあわせて部品をつくっているためだ。同社関係者は「いつ収束するのか見えず、大変厳しい状況だ」と苦しい胸のうちを明かす。

 ダイキョーニシカワのような部…

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