[PR]

 英国政府は16日、新型コロナウイルスの感染拡大を抑制するために導入した外出規制などの措置を、最低3週間は延長すると発表した。ウイルスに感染して療養中のジョンソン首相に代わり、ラーブ外相が会見で公表し、「いま実施している措置を急いで緩めると、これまでの全ての犠牲と進歩が無駄になるリスクがある」と理解を求めた。

 ラーブ氏は会見で、外出規制を緩和するための5条件も提示。ウイルスによる死亡率の低下が継続することや、第2の流行が来て医療機関がパンクしないようにすることなどを挙げた。

 英国では3月23日から、食品の買い物や医療目的などをのぞく外出は禁止された。生活必需品を売る店以外は閉鎖され、公の場で3人以上で集まれば罰金の対象になる。こうした措置の導入により、病院で確認される日々の新たな感染例はほぼ横ばいとなり、感染抑止策の効果が出ているようだ。ただ、いまも1日に800人以上が死亡する厳しい状態が続いており、老人ホームでの感染拡大も深刻な問題になっている。

 外出規制は当初、3週間の予定で発表された。この期間が終了した後も延長が必要か検討するため、継続されていた。(ロンドン=下司佳代子)