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 台湾の蔡英文(ツァイインウェン)総統は米誌タイムの16日付電子版に掲載された寄稿で、「台湾は世界保健機関(WHO)や国連から不当に排除されてきた」と訴え、新型コロナウイルスの感染が広がるなか、「台湾は世界を支援することができる」と呼びかけた。

 蔡氏は寄稿で、14日までに台湾の感染者が400人以下にとどまることを紹介。昨年12月から検疫強化などの対策に素早く着手し、官民一体でマスク増産に取り組んだことなどに触れ、「私たちは製造業や医療、科学技術の強みを横断的に活用し、世界と協力ができる」と訴えた。

 中国との対立を背景に、台湾は2017年にWHO総会へのオブザーバー参加を取り消された。世界的に新型コロナの影響が広がるなか、台湾はWHO復帰に向けた国際社会へのアピールを強めている。

 寄稿は、タイム誌が毎年発表する「世界で最も影響力のある100人」に選ばれてきた著名人が、コロナ問題について提言する特集記事のひとつ。蔡氏は総統に初当選した2016年に選ばれている。特集にはミハイル・ゴルバチョフ元ソ連大統領らも寄稿した。(台北=西本秀)