不仲のNY州知事に「仕事しろ」 トランプ大統領が応戦

ニューヨーク=藤原学思
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 「責任転嫁をするな」「仕事をしろ」――。新型コロナウイルスへの対応をめぐり、米ニューヨーク州のクオモ知事とトランプ大統領が17日、そんな言葉で互いへの批判を繰り広げた。米国の感染者と死者の数はともに世界最多。連邦政府に支援を求めるクオモ氏に対し、トランプ氏は自らの成果を強調しており、非難合戦は今後も続く可能性がある。

 両氏は以前から仲が悪いことで知られる。17日に口火を切ったのはクオモ氏。これまでの連邦政府の支援が州にとって不十分だと訴え、「金を渡さずに責任転嫁をするな」と批判した。

 一方、トランプ氏は数十分後、クオモ氏を名指しして「不満でなく、行動に時間を使うべきだ。そこ(会見場)から出て、仕事をしろ」とツイート。連邦政府として臨時の病床を設置したり、人工呼吸器を贈ったりした「実績」も挙げた。

 まだ会見中だったクオモ氏は、報道陣からこのツイートについて問われ、「もし家でテレビを見ているなら、立ち上がって仕事に行くべきだ」と反論。病床や人工呼吸器を増やすことは、疾病対策センター(CDC)などの予測に基づくものだったと訴え、「CDCの予測を読んでいないのか?」と皮肉った。

 米国は新型コロナウイルスの感染者数が世界最多の69万9千人超。死者も3万6千人を超え、世界で最も多い。(ニューヨーク=藤原学思

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