【動画】新型コロナで生活苦 アフリカで高まる不安
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 アフリカ各国で、新型コロナウイルスの感染者が増えている。医療体制が整っていない国が多く、各国政府は感染者が少ない段階で国境封鎖や外出制限をかけて封じ込めにあたる。ただ、国連は「今後、アフリカで30万人以上が犠牲になる恐れがある」と予測する。生活の糧を失った人たちの不満も高まっている。

 約3200人の感染者が確認され、外出禁止措置が取られている南アフリカのヨハネスブルク。支援団体や市が9日に実施した食料品の配給には、仕事を失った市民ら約千人が集まった。銃を持った治安部隊が「感染しないように間隔を空けて列に並んで」と指示していたが、割り込みをされまいと従わない人が続出。記者を見かけると、「少しでもいい。金をくれ!」と叫ぶ男性もいた。

 食パンやトウモロコシの粉などを受け取ったペギー・ムシャバさん(56)は「配給はありがたいけど、6人家族なので2日もすればなくなってしまう」と嘆いた。夫は無職で、感染流行前は交差点で信号待ちの運転手からお金や食事をもらっていた。トタンで囲われた自宅に水道はなく、せっけんを買う余裕もない。「感染するのが怖いからずっと家にいる。検査も受けたいけどお金がない。外出禁止措置が早く終わってほしい」と訴えた。

 アフリカ有数の経済大国として知られる南アフリカだが、国内の失業率は約30%に上り、感染の拡大で新たに37万~100万の雇用が失われると試算されている。富裕層が住む地域は平穏を保っているが、経済的に貧しい黒人が多い地区では商店を襲う事案も起きている。南アフリカ政府は、2万人を超える軍兵士や警察官を各地に配置し、治安維持にあたっている。

 アフリカ東部ケニアの首都ナイロビにあるスラム街では今月、食料配給中に住民たちが押しかけ、負傷者も出る事態になった。現地の住民は「事前の調整がうまくいかず、混乱してしまったようだ」と話す。

 政府は感染拡大を防ぐために夜間外出禁止令を出し、仕事を失う人たちも出ている。スラム街に住む住民は「私たちの生活は苦しくなるばかりだ」と嘆く。一方で、食料品の購入などは認められており、大きな混乱は一部の地区にとどまっている。

 世界保健機関(WHO)による…

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