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 千葉県佐倉市が管理する佐倉ふるさと広場(佐倉市臼井田)で、市が新型コロナウイルス感染拡大防止対策として約100種類、約80万本のチューリップを全て刈り取った。恒例の「チューリップフェスタ」は中止となったものの、チューリップを見物しに次々と人が集まったためで、密集を避けるため「このまま咲かせておくのは危険」と苦渋の決断をしたという。

 市によると、ふるさと広場では名物のオランダ風車を背景に、関東最大級の規模とされるチューリップ畑でチューリップフェスタが今月予定されていた。新型コロナウイルス感染拡大でイベントは中止になり、駐車場も閉鎖したが、緊急事態宣言が出て初めての週末の11日は早朝から次々と来場者が増え、午後2時ごろには約400人が集まっていたという。

 チューリップは今週末には満開となる見通しで、チューリップ畑には自由に出入りができる。市と市観光協会が協議した結果、14~15日に全てのチューリップを刈り取った。

 近くに住む写真家の堀越知道(ちどう)さん(73)は15日午後、農業用のトラクターがチューリップを刈り取っているところを撮影した。「仕方のない面もあるが、花が可哀想でやりきれない」と寂しそうだった。(寺沢知海)