拡大する写真・図版スライドドアにつけるアタッチメントを開発した甲子化学工業の南原徹也さん。手を使わず、腕や肩でドアの取っ手を押すことができる=2020年4月6日、大阪府東大阪市菱江2丁目、山中由睦撮影

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 新型コロナウイルスの感染拡大の影響はとどまるところをしらない。そんな中、「今こそ自分たちの技術で、社会に役立つ製品を」と、大阪府内の町工場が奮闘している。(山中由睦)

「攻めの姿勢でウイルスに対峙」

 東大阪市にある甲子化学工業(本社・大阪市)の工場。普段は書庫の取っ手や机の引き出しなど、オフィス家具に使うプラスチック製品を年1400万個つくっている。いま開発を進めているのが、取っ手に手を触れずにスライドドアを開閉できる「ドアハンドルアタッチメント」だ。

 手はウイルスが付着しやすいとされる。取っ手に付けたアタッチメント(横10センチ、縦20センチ)を腕や体で押せばドアが開閉できるようにし、感染リスクを軽減しようというアイデアだ。

 担当は企画開発主任の南原徹也さん(32)。先に感染が広がった欧米で、ドアの取っ手に手を触れるのを怖がる人が多くいるとSNSで知った。

 日本では大型医療機器を部屋に入れるため、病院や介護施設でスライドドアが多く使われている。

拡大する写真・図版甲子化学工業が試作したスライドドアにつけるアタッチメント。手を使わず、腕や肩でドアの取っ手を押すことができる=2020年4月6日、大阪府東大阪市菱江2丁目、山中由睦撮影

 「自分たちのものづくりの技術を生かせないか」。南原さんは3月下旬、スライドドアの規格の調査を始めた。直径28~35ミリの取っ手が多いことを踏まえてプラスチック製アタッチメントの試作に取り組み、1週間で完成させた。

 もう少し太い取っ手への対応などを工夫し、5月中の商品化をめざす。1個5千円程度で販売し、医療関係を中心に販路を開拓するつもりだ。「攻めの姿勢でウイルスに対峙(たいじ)していきたい」と南原さんは話す。

■洗って荒れた手にハンド…

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