拡大する写真・図版思想家の内田樹さん=2018年5月23日午後2時10分、神戸市東灘区、田中圭祐撮影

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維新10年 問われる「コロナ後」

 結党10年を迎えた大阪維新の会が、支持を集め続けるのはなぜか。2011年に橋下徹氏に敗れた平松邦夫・元大阪市長の特別顧問を務めた思想家の内田樹さんに聞いた。

緊急事態宣言下の取材のため、メールでインタビューしました。

 ――大阪維新の会は立ち上げから10年を迎えました。橋下徹氏が去った後も、高い支持を誇っています。なぜだと思われますか。

 維新のイデオロギーが大阪の人たちに広く好感されているのだと思います。僕はそれを一種の「リバタリアニズム」(自由至上主義)ではないかと思います。大阪人は他の地域に比べると、「リバタリアン」気質が濃厚のように見えます。

 「親方日の丸」的な発想をしない。「お上に何かしてもらう」という考え方が希薄である。それは事実だと思います。大阪は発生的にも、武士の街ではなく、町人の街でしたし、船場の経済力で大都市になった。

 懐徳堂も適塾も町人たちが自力で立ち上げたし、文楽も上方舞も民衆芸能です。「自分のことは自分で始末するから、お上は口を出さないでほしい。自分の欲しいものは自分で手に入れるから、公共の支援など要らない」という考え方が伝統的に根づいている。だから当然「小さい政府」主義になります。

 「公務員削減」には賛成する。大学や病院や図書館や美術館のような、彼ら自身が受益者である公共的なサービスについても「こんなもの税金の無駄遣いだ」と言われると、つい賛成してしまう。

 維新が熱心にやってきたのはこ…

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