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 財務省が20日発表した3月の貿易統計(速報、通関ベース)によると、輸出額は前年同月に比べて11・7%減の6兆3579億円だった。新型コロナウイルスの感染拡大に伴い消費が落ち込む米国や、欧州連合(EU)向けの輸出が大きく減った。

 米国への輸出額は16・5%減の1兆1821億円で、2011年4月以来の大きな下げ幅となった。米国向けを牽引(けんいん)してきた自動車(23・7%減)や、建設用などの機械(34・7%減)など、主要品目の落ち込みが目立った。EUへの輸出も11・1%減の6337億円となった。

 輸入額も新型コロナウイルスの影響による経済停滞で、5・0%減の6兆3529億円。2月に前年同月比で47・1%減と大幅に減少した中国からの輸入額は、4・5%減とやや持ち直した。一部で中国での生産が再開したことなどが要因とみられる。

 2019年度の貿易統計も公表され、輸出額から輸入額を差し引いた貿易収支は1兆2912億円と2年連続の赤字だった。感染拡大で世界的に経済活動が停滞し、輸出入はいずれも3年ぶりに前年度割れした。(永田大)