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 右ひじ炎症で出遅れた、昨夏の甲子園準優勝投手でプロ野球ヤクルトのドラフト1位新人、奥川恭伸(やすのぶ)(石川・星稜高)が投球練習の強度を上げてきた。20日は埼玉・戸田球場でブルペンに入り、106球。新型コロナウイルスの感染拡大により、神宮などに選手を分散して行っている自主練習の一環で、球団を通じ、練習内容を踏まえたコメントを出した。

 球団によれば、この日は高津臣吾監督、池山隆寛2軍監督が見守り、奥川は「少し緊張した」という。打者を立たせ、捕手にサインを出してもらいながら計106球を投げ込んだ。「試合に近い状況をイメージして投げられた。球数も100球を超えて順調に投げられている」。高津監督は「非常に状態も良く直球に力もあり、どの球種でもしっかりストライクがとれている」と評価した。

拡大する写真・図版埼玉・戸田球場のブルペンで投球練習するヤクルトの奥川(手前)=球団提供

 春夏あわせて4度、甲子園を経験し、昨秋のドラフトでは3球団が競合した。1月中旬に右ひじの炎症が確認されたため、キャンプでの初ブルペンが2月下旬とスローペースを余儀なくされたが、着実に段階を踏んでいる。高津監督は「今後、全体練習が始まった時、打者にしっかり投げられるよう、今は進めている」と話す。

 緊急事態宣言下の今月16日、19歳の誕生日を迎えた際には、こうコメントした。「今まで当たり前に野球が出来て、当たり前の生活ができていたことに感謝しなければと感じる。開幕が延期して先が見えない状況だが、トレーニングなど毎日の積み重ねをコツコツと努力していきたい」

拡大する写真・図版埼玉・戸田球場のブルペンで投球練習するヤクルトの奥川=球団提供

 ロッテの佐々木朗希(岩手・大船渡高)と並び、世代屈指の右腕と称される。プロ1年目は異例のシーズンとなっているが、実戦デビューへ焦らずに歩んでいる。(竹田竜世)