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 安倍晋三首相は、第2次安倍政権の発足直後から7年にわたり内政の調整役を担ってきた古谷一之官房副長官補(64)の後任に、藤井健志元国税庁長官(57)を起用する方針を固めた。政府は20日付で、藤井氏を副長官補付の内閣審議官に充てる異例の人事を発表。新型コロナウイルスの感染が広がる中、スムーズな引き継ぎを図る狙いがある。

 交代時期は通常国会の閉会後となる見通しだ。複数の政府関係者が明らかにした。藤井氏は1985年に旧大蔵省に入り、財務省主計局次長、国税庁長官などを歴任した。

 古谷氏の下には財務省などから出向している部長級の内閣審議官がいるが、藤井氏は局長級の内閣審議官に就任。副長官補就任を見据え、感染拡大防止や経済対策、東京五輪・パラリンピックの延期対応などに当たる。菅義偉官房長官らの信任が厚い古谷氏の後任として、調整力が試される。

 古谷氏は退任後、公正取引委員長に就任する。17日の参院本会議で国会同意人事が可決し、人事が承認された。(二階堂友紀)