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 東京六大学野球の東大の投手だった井坂肇(はじめ)さん(30)が今年、札幌学生野球の星槎(せいさ)道都大の投手コーチになった。東大出身で初めてプロ野球の独立リーグで投げた右腕が、指導者として伝えたいことは――。

 井坂さんがコーチに就任したのは1月。大学の助教の肩書も付き、環境をテーマにした講義も受け持つ。「(東大時代に)野球のために選んだ農学部と関係のある分野。不思議です」と笑う。

 星槎道都大は2017年秋の明治神宮大会で準優勝した経験もあり、部員は4学年で100人超の大所帯だ。井坂さんは指導する約40人の投手陣に「いつ勝負するのか考えて練習しなさい」と語りかける。根底には、故障で力を発揮できずにもどかしい思いをした自身の経験がある。「スカウトの前でパフォーマンスを求められる瞬間は突然訪れることもある。下級生のうちに無理をしていたら、そういうチャンスも生かせないかもしれない。故障のない息の長い選手を育てたい」

 10年秋、鮮烈な神宮デビューだった。井坂さんは早大2回戦の八回2死満塁で救援し、いきなり145キロを計測。2球目で内野ゴロに打ち取った。

 東大野球部OBの父の影響もあり、東大からプロ入りを目標に掲げた。都立日比谷高から一浪を経て入学すると、生活の全てを野球中心に組み立てた。実家は都内だが「すぐグラウンドに行ける」と志願して寮に入った。農学部に進んだのもカリキュラムに興味があったわけではなく「他学部より授業が少なかったから」と明かす。

 だが11年春、投球練習中に「…

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