「○○を食べて免疫アップ」――。そんな言葉につられたり、他に気を取られて食べることが後回しになったりはしていませんか。新型コロナウイルスの感染拡大のなかで、自分のからだを守る最も効果的な食事は、あたりまえのことのようですが、栄養バランスのとれた食べ方。料理をする人もしない人も、無理なく実践できる方法を探ります。
拡大する武見ゆかり・女子栄養大学教授監修の「組み合わせごはんヘルシーガイド」(保健同人社=企業・団体向けに販売)から引用。栄養バランスを考えたコンビニ食品や総菜の組み合わせを提案
特定の食品やサプリメントでウイルスの感染を防ぐことはできない。栄養が足りなくても、逆にとりすぎても、体の免疫システムが十分に働かず、ウイルスへの抵抗力を落とすことになる――。
日本栄養士会(中村丁次会長)はホームページ(HP、https://www.dietitian.or.jp/)を通じて栄養面の注意をそう呼びかけている。
同会によると、人間の防御システムである免疫は多くの種類の栄養素が複雑に関係しあって成り立っている。特定の食事で増強はできず、逆に抵抗力が落ちている人も、栄養のバランスで免疫の機能を回復することができる。
同会が設置・認定し、管理栄養士らがいる各都道府県の「栄養ケア・ステーション」は、栄養面の悩みについて電話相談を受け付けている。東京都栄養士会(03・6457・8592)のほか、HPで各地のステーションを探せる(https://www.dietitian.or.jp/about/concept/care/region/)。食物アレルギーや糖尿病などで食事療法をしている人は、生活の変化で栄養面の問題が起きていないか、かかりつけの医師や管理栄養士への相談をすすめる。
在宅勤務などで体を動かすことが減っても、今までと同じ量を食べ続ければ、体重が増えていく可能性が大きい。女子栄養大学の武見ゆかり教授(食生態学)は「摂取量と消費量のエネルギーバランスがとれているか、最も正確で簡単に知る方法が体重を量ること。毎日時間を決めて量る癖を」とアドバイスする。
そして、どんな種類の食品をど…
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朝日新聞社会部