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 新型コロナウイルスの感染拡大を受け、地方の病院で里帰り出産の受け入れを中止する動きが広がっている。都市圏からの帰省による感染拡大を避けたいためだ。妊婦たちが「どこで産めばいいのか」と不安を募らせる中、東京の病院などが支援に乗り出している。(伊木緑、斉藤寛子、市野塊)

「これほど厳しいとは…」あきらめ、不安

 うちでは受け入れできません――。横浜市に住む30代の女性会社員のもとに14日、実家のある秋田県の病院からそんな連絡が届いた。8月に第2子を出産する予定だったが、帰省は諦めざるをえなくなった。

 実家の母は糖尿病を患い、「もしものことがあってはいけない」と自分でも帰省を迷ってはいた。横浜市内での新しい出産先はすぐに見つけられたが、「産後の生活は不安ばかり」とこぼす。

 夫は自営業で、仕事を休めても1週間程度。出産後はほぼ1人で、9月で2歳になる長男と一緒に育てることになる。「産後の体で新生児を抱えながら、パワーいっぱいの2歳児を散歩に連れていけるだろうか」。いまは保育園への登園を自粛しているが、「産後は感染が怖くても、預けないといけないかも」と心配は尽きない。

 東京都の会社員の女性(30)は、熊本県の実家近くの病院で9月に第1子を出産する予定だ。断られた時のために、自宅近くを中心に、都内で出産できる医療機関に電話してみたが、いずれも予約でいっぱい。夫(34)は「東京は早くに予約が埋まると聞いていたが、これほど厳しいとは……」。自宅から1時間半ほどの病院を予約できたが、引き続き探すつもりだ。

 感染者が急増している都内での出産への不安も拭いきれない。女性は、都内の感染状況がさらに悪化した場合に備え、早く帰省できるよう、産休入りを1カ月早められないか勤め先と交渉している。

 里帰り出産をめぐっては、日本産科婦人科学会などが7日、「移動するほうがリスクになりかねない」などとして急な帰省を控えるよう妊婦に呼びかけた。

■帰省自粛の呼びかけに、一部で…

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