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 福岡県立高校の一部で20日、オンラインを活用した授業が始まった。新型コロナウイルス対策で休校が長引く中、今週中に計21校で先行スタートして課題や効果を検証し、その後、全94校に広げる予定という。

 須恵町の須恵高校では、テレビ会議システム「Zoom」を活用し、生徒は自宅からスマートフォンなどで参加した。体育の授業では石坂翔平教諭(27)が正しいスクワットの仕方を紹介した。良くない例の写真を画面に映し、どこがダメかと問うと、生徒たちは写真に丸を書き込んで「つま先よりひざが前に出てる」「猫背」と次々に発言した。最後は「ありがとうございました!」と、互いに画面に礼をした。

 男子生徒は「ところどころ聞こえにくかったけど、久しぶりにみんなと(画面越しに)顔を合わせて楽しかった」。女子生徒は「家にいても新しい学びがない。質問しやすくてよかった」と話した。

 同校は昨年度から授業の振り返りにスマホを活用し始めた。だが、Zoomの活用を決めたのは今月。まだ保護者の許可を得ている最中で、一部の生徒しか参加できない。この日視察した県教委高校教育課の井手優二課長は「学校をオンラインの中ですべて再現することはできないが、可能性は見えた。少しずつ改善して、できることをしていきたい」と話した。

 県教委によると、今週中にオンライン学習を始める予定の県立高校は小倉、小倉南、戸畑、北筑、東筑、折尾、宗像、光陵、須恵、香椎、福岡、筑紫丘、福岡中央、修猷館、福岡講倫館、玄洋、筑紫中央、筑紫、明善、朝倉、嘉穂の計21校。いずれもZoomを活用する。(渡辺純子)