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 新型コロナウイルスの感染拡大を受けた臨時休校や飲食店の営業自粛で、国産の生乳を使った牛乳や生クリームの需要が減っている。そのため農林水産省は、国産の生乳で保存が利くチーズやバターをつくる事業者を支援する。

 休校で牛乳の消費は通常の2~3割減、飲食店の営業自粛で生クリームは通常の5割減まで落ち込んでいる。生乳の生産は5~6月がピークで、牛乳や生クリームの生産に回れば「保存が利かず、廃棄することになってしまう」(農水省)。輸入したチーズなどを再加工してつくるプロセスチーズの原料を国内の生乳に切り替えてもらい、高くなる原料費の差額は、独立行政法人農畜産業振興機構(alic)の予算約19億円を充てて補う。補助期間は6月中旬まで。

 また農水省は、18歳未満の子どもに牛乳やヨーグルトの消費を呼びかける。子どもたちが週に1度、コップ1杯(200ミリリットル)の牛乳を飲むと、消費減で余る見込みの牛乳の4割を消費できるという。江藤拓農水相は21日の閣議後会見で「乳製品を普段よりもう一本余計に購入していただければ、酪農家の生産基盤を守ることができる」と協力を求めた。(高木真也)