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 人が言葉を発したときに、飛沫(ひまつ)はいったい何個飛ぶのか。そんな実験に米国の研究者らが取り組み、結果を米医学誌に発表した。声の大小に関わらず数百個の飛沫が飛ぶことがわかり、口を布で覆うとその量をかなり減らせる、としている。

 実験したのは米国立保健研究所の研究者ら。「Stay(ステイ) Healthy(ヘルシー)(健康でいてください)」と言ったときに出る飛沫を調べた。黒い箱の内部に向かって言葉を発し、飛び散った飛沫にレーザー光を当て、ビデオで記録して数を数えた。

 この言葉を発すると、0・02~0・5ミリの大きさの飛沫が多数飛ぶことがわかった。声の大きさを3段階に分けると、叫ぶような大声の時は347個、ささやくほどではない小声の時でも227個飛んだという。少し湿った布を口にあてて同じ言葉を発したら、平均で0・1個しか飛ばなかった。

 論文では「声が大きくなると飛ぶ量も増える。それを抑えるために、湿った布で口を覆うことは効果的だろう」としている。

 新型コロナウイルスは、飛沫に含まれるウイルスを吸い込むなどして感染する。政府の専門家会議は、三つそろうと感染リスクが高まる条件の一つに「近距離での会話や発声」を挙げている。

 論文や実験の映像は、ニューイングランド・ジャーナル・オブ・メディシンのサイト(https://www.nejm.org/doi/full/10.1056/NEJMc2007800?query=featured_coronavirus別ウインドウで開きます)から見ることができる。(小川詩織)