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 熱もせきもないのに感染を起こす。新型コロナウイルスのこうした特徴が、医療機関の脅威になっている。新型コロナとは別の病気で入院した患者が、気づかないまま院内感染を起こす事例が国内で報告された。「症状がない患者にも検査できる体制を」。医療現場から拡充を求める声があがり始めた。

 「各病院で院内感染を防ぐ水際対策が遅れれば、未曽有の医療崩壊につながる」。京都大学病院と京都府立医科大学病院は15日、新型コロナの症状がない患者へのウイルス検査に、公的負担を求める共同声明を出した。会見した宮本享(すすむ)・京大病院長は「声明は現場からの悲鳴だ。ほかの医療機関も声をあげてほしい」と訴え、日本脳神経外科学会も17日に声明を出し、呼応した。

 医学部を設置する大学と病院でつくる全国医学部長病院長会議も20日、すべての入院患者に対し、手術などの前にPCR検査を公費でできるようにしてほしいと、国に要望した。こうした体制を整えることが「院内感染を防ぐ最初のステップだ」と訴えた。患者が感染を知らずに、院内を歩き回るおそれもあると指摘。東大病院では先週から、外科手術を受ける患者に対し、無症状でも手術直前に検査しているという。

 手術や出産を予定する人が感染…

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