拡大する写真・図版岩手県宮古市田老で工事が続く防潮堤。後ろは震災遺構「たろう観光ホテル」=2020年3月10日午後1時16分、長沢幹城撮影

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 北海道から東北北部の太平洋沖でマグニチュード9以上の地震が起きたら――。内閣府の有識者検討会は21日、そんな想定に基づく最大津波高の推計結果を公表した。だが、東日本大震災を上回る津波が予測される岩手県については、浸水想定図が明らかにされなかった。自治体の反発を受けてだったが、識者や住民からは疑問の声も出ている。

「住民に不安を与えかねない」

 津波高想定が公表される1週間前の14日、岩手県庁に宮古、久慈、釜石の沿岸3市長が集まった。「公表しないよう内閣府に伝えてほしい」。津波高が最大29・7メートルとされた宮古市の山本正徳市長が県幹部に訴えた。「復興事業が仕上げの段階にあり、公表されると住民に不安を与えかねない」。首長の要望を受け、県はこの日に非公表を国に要請。その後、国は岩手県の浸水想定図の非公表を決めた。

 想定される各地の最大津波高は…

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