ワシントン=江渕崇
21日の米ニューヨーク商業取引所で、原油価格の指標となる米国産WTI原油の先物価格(5月物)は1バレル=10・01ドルで引けた。前日のマイナス価格からは持ち直した。ただ、取引の中心となった6月物は一時、前日の3分の1の1バレル=6ドル台まで暴落しており、原油安は止まっていない。これを受けて米株式相場も急落している。
WTI先物のうち5月に現物の受け渡しがある「5月物」は前日、1バレル=マイナス37・63ドルで終え、史上初めてマイナス価格をつけていた。売り手が対価を払って買い手に原油を引き取ってもらう異常事態。新型コロナウイルス対策で世界経済が停滞したことから原油がだぶつき、貯蔵スペースの限界が近づいて買い手が消えた。
21日は5月物の最終取引日だった。取引終盤にかけてプラス圏に浮上して終えたものの売買は薄く、市場参加者の多くは6月物の取引に移っていた。
その6月物は一時、前日比68…
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