ラーメン屋で倒れた私 コロナ心配せず助けてくれた人へ

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若松真平
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 ラーメン店で突然意識を失ったものの、居合わせた人たちの介抱で事なきを得た女性がいます。「新型コロナウイルスの心配があるなかで自分も同じように行動できたでしょうか」と振り返る彼女に当時のことを聞きました。

 愛知県豊橋市に住む中学校教員の向井ゆかりさん(49)は3月15日夜、夫と娘と一緒に豊川市にあるラーメン店・三河開化亭豊川店に入りました。店内は当時、入店待ちをしている人もいて混み合っていました。

 「今日はそれほど体を動かしていないから、あんまりおなかがすかないかも」。そう思っていた向井さんでしたが、いざ注文したラーメンがテーブルに置かれると、食欲がわいてきたそうです。

 チャーシューを食べたところで「やっぱり重いかも」と感じ、いったん席を立ってトイレへ。そこから先の記憶は断片的にしかありません。トイレの前で意識を失い、仰向けに倒れていたのです。

 席とトイレが離れていたため、家族はすぐに気づくことができません。そんな中で真っ先に駆け寄ってくれたのが、近くにいた女性客でした。

 「騒ぎに気づいて母のもとに…

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