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 「人質司法」などと批判される日本の刑事司法のあり方を、保釈中に海外逃亡した日産自動車前会長カルロス・ゴーン被告(66)らの動画配信などを通じて考えるイベントが22日、インターネットで始まる。京都で予定された犯罪防止などを議論する国際会議の「裏企画」だが、「本家」は新型コロナウイルス感染拡大で延期に。裏企画のイベント主催者側は「司法のあり方をじっくり見直すきっかけに」と意気込む。

 イベント名は「裏コングレス」。京都に各国の閣僚級が集い今月開催予定だった国連主催の「国連犯罪防止刑事司法会議」(京都コングレス、延期決定)を受け、企業会計評論家の細野祐二氏(66)が企画した。

 細野さんは2004年に粉飾決算事件で東京地検特捜部に逮捕・起訴され、190日間勾留。一貫して無実を訴えたが、執行猶予つきの有罪判決が確定した。細野さんは罪を認めないと身体拘束が長引くと批判されている「人質司法」をテーマに京都コングレスにブースを出そうとしたが「関連性がない」と断られたため「裏」を企画したという。

 当初、京都市内でシンポジウムを開く予定だったが、新型コロナの影響で動画配信に切り替えた。「布川事件」で再審無罪が確定した桜井昌司さんや元裁判官の木谷明弁護士らの議論を22日夜から連日、動画投稿サイト「ユーチューブ」で配信。会社法違反(特別背任)などの罪で起訴されて保釈中に逃亡したゴーン被告も24日レバノンから同時中継で参加予定という。

 細野さんは「新型コロナの影響で家にいる人も多いはず。ぜひ動画を見て、日本の刑事司法の実態を知ってほしい」と話す。動画や配信予定は細野さんのホームページ(https://yuji-hosono.com/別ウインドウで開きます)から見ることができる。(米田優人)