拡大する写真・図版店主の阿部鉄男さん=2020年4月18日午前10時35分、札幌市中央区、榧場勇太撮影

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 札幌・ススキノの人気居酒屋が4月10日に閉店した。ウニやホタテ、マグロなど約20種の刺し身を乗せた格安の舟盛りで知られたが、新型コロナウイルスの影響で客足が急減。薄利多売の経営スタイルは大打撃を受け、仕入れもままならなくなり、45年の歴史に幕を下ろした。

新型コロナ、薄利多売の経営直撃

 ススキノ交差点から徒歩1分、飲食店などが入る雑居ビルの7階。エレベーターを降りるとお面やメンコ、フィギュアがところ狭しと並ぶ。18日朝、居酒屋「てっちゃん」の経営者、阿部鉄男さん(71)は舟盛りに使う木製の台を段ボールにつめていた。

拡大する写真・図版刺し身の舟盛りに使っていた木製の台を片付ける阿部鉄男さん=2020年4月18日午前10時34分、札幌市中央区、榧場勇太撮影

 「お客さんに喜んでもらいたい。驚いてもらいたい」という信念を貫いてきた。午前3時半に起きて卸売市場へ行き、ミニバンの後部座席がいっぱいになるほど魚介を仕入れる。朝から仕込みをして、その日のうちにすべて売り切ってきた。

 そんな阿部さんの心意気が詰まっていたのが、名物の1500円の舟盛りだ。40センチほどの台に約20種類の魚介を盛り付ける。地魚の刺し身に加え、ウニやホタテも乗る。利益は出ない。店を手伝う長女の佐藤ゆかこさん(39)に「お父さん、サービスしすぎ」ととがめられても、「いいんだ、いいんだ」と手を止めなかった。常連客に加え、評判を聞きつけた観光客の予約で、週末には約50席の店内が満席になった。

拡大する写真・図版名物だった舟盛り=阿部さん提供

■大量キャンセル、冷蔵庫が魚で…

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