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 茨城県稲敷市浮島の和田公園で、名物のチューリップ約14万本が21、22日にすべて刈り取られた。新型コロナウイルスの感染拡大に伴い、人が集まるのを避けるため市が決定した。色とりどりの花が見頃だっただけに、市の担当者は「苦渋の決断」と話す。

 今年はコロナ対策で、12日に予定していた「稲敷チューリップまつり」を中止。しかし、公園への立ち入りは自由なため、春の花をめでに来る人は絶えず、19日も駐車場(80台)はほぼ満杯だったという。

 市は大型連休を控え「花があると密集を招く」と、23日からの入園禁止を決めたが、ゲートなどはなく、立ち入る人が出ることが想定されるため、刈り取ることにした。例年は連休明けにトラクターで花ごと掘り起こして土にすきこむが、応急措置として業者が手押し式の草刈り機ですべての花を刈り取った。

 チューリップは霞ケ浦湖畔にある園内の約6500平方メートルに24種類、約14万本が植えられている。3月末から咲き始め、「稲敷チューリップまつり」をはさんで4月末まで約1万4千人の観光客らでにぎわう。

 担当者は「長く楽しめるようエリアを分けて開花させてきたのに胸が痛む。来年も咲かせるので、見にきてほしい」と話している。(佐藤清孝)