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 約55億円をだまし取られた土地取引事件の責任をめぐって前会長と現経営陣が対立する積水ハウスの株主総会が23日午前に始まった。経営刷新を求める前会長と、会社側がそれぞれ役員選任案を提出し、議決権の争奪戦を繰り広げてきた。現職の会長や副会長が再任されるのか、あるいは前会長が経営陣に復帰するのか、結果が注目される。

 株主総会は、新型コロナウイルスの感染拡大の影響で、会場に予定していた大阪市内のホテルが利用できなくなり、急きょ近くのビルに変更。会社側は感染対策として、株主にできるだけ事前に郵送やウェブ上で議決権を行使し、総会には来ないように求める異例の展開となった。

 総会には会社側が、阿部俊則会長や稲垣士郎副会長ら現経営陣の再任を中心とした取締役12人の選任議案を提出。一方、和田勇前会長と勝呂文康専務は2月、両者を含む全く別の取締役11人の選任を求める株主提案を発表。両陣営が国内外の機関投資家ら株主に支持を呼びかけてきた。

 株主の3割を占める海外投資家に大きな影響力を持つ米助言会社大手のISSとグラスルイスは今月上旬、阿部氏と稲垣氏の再任に反対する意見を表明。うちグラスルイスは和田氏と勝呂氏らの選任に賛成した。

 株主は取締役候補一人一人に賛否を示すこともでき、過半数の賛成を得た候補が選任される。積水ハウスは取締役の数に上限を設けておらず、両陣営の取締役が混在することになる可能性も十分ある。

 阿部氏らと和田氏らの対立は、…

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