拡大する溶接作業をする永野義治社長。7台の溶接機械のうち5台の稼働を止めていた=2020年4月20日午後、名古屋市港区の永野製作所、上田潤撮影
新型コロナウイルスの感染拡大で、世界中に工場や販売網を広げる自動車産業が大打撃を受けている。トヨタ自動車など日本の大手自動車メーカーの国内工場が、稼働停止を余儀なくされた。工場がある企業城下町の下請け部品メーカーも非常事態に直面している。
トヨタが完成車をつくる国内全15工場を一時停止すると発表した4月中旬。自動車部品を溶接する名古屋市の永野製作所の薄暗い工場では、横一列に並ぶ7台の機械のうち5台を止めていた。
「ガン、ガン」と鈍い金属音が響く。従業員10人の工場だが、作業しているのは2人だけ。いつもは部品の入ったカゴがところ狭しと置かれているが、この日は隅の方にまとまっていた。社長の永野義治さん(45)は「こんなに片付いて正月みたいだ」と苦笑いした。
拡大するトヨタ自動車の主な工場の稼働状況
売り上げが目に見えて落ち始め…
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