プロ野球、開幕しても当面無観客 収益より話題提供優先
プロ野球を統括する日本野球機構(NPB)は23日、12球団による代表者会議をウェブ上で行い、今季は開幕しても、当面は無観客で行うことを確認した。実施されれば史上初めて。入場料収入を中心とした球団ビジネスよりも、スポーツを通して明るい話題を提供することを優先した。
新型コロナウイルス感染拡大の影響で開幕が延期となったプロ野球は現状、5月上旬までに新たな開幕日を決めたい考え。斉藤惇コミッショナーは記者会見で「大型連休明けには、開幕日を決めたい気持ちを強く持っている」。特別措置法に基づく国の緊急事態宣言が期限を迎える5月6日以降、続いても変わらないかと問われ「内容次第だが、原則そういう気持ちでいる」と答えた。
公式戦を中断しているJリーグは同日、各クラブの代表者による実行委員会を開催し、無観客での開催も視野に入れて準備を進めることを確認した。村井満チェアマンは「再開は早くても6月10日以降。無観客も選択肢に入ってくる」と話した。
この日午前、NPBとJリーグが合同で設置した対策連絡会議後のウェブ上の会見で、感染症の専門家チームの賀来満夫座長(東北医科薬科大特任教授)が緊急事態宣言が解除されない限り開幕、再開は難しいとの認識を示した上で、「開催するにしてもまずは無観客という形になると思う」と述べていた。
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