[PR]

 新型コロナウイルスの感染拡大で院内感染のリスクを軽減しようと、横浜市青葉区の「松田クリニック」では院外の駐車場の車の中でせきや発熱を訴える患者の発熱外来を行っている。

 発熱外来は今月中旬から始め、診察は一般の外来が終わった午前と午後の2回。医療従事者は防護服代わりのポンチョ型のかっぱにフェースガード、手袋をした上で靴もポリ袋で覆う。患者の靴も袋で覆い、医療器具が用意されたワンボックス型の車へ向かう。問診や血圧の測定、採血などの処置を行い院内の医師と無線機でやりとりしてカルテの作成や新型コロナウイルスの疑いなどを探っている。

 1人の診断が終わる度に全身をスプレーで消毒したり、患者ごとに着替えたりしている。医師や看護師は続けて診断せず、交代しながら感染リスクを避ける。1人あたりの診察に1時間ほどかかることもあり、1日に対応できるのは数人。

 22日夜、せきが気になって訪れた近くに住む主婦(35)は「ここまでして対応してくれることに感謝しています」と話した。他院で断られ来院する患者も増えた。防護服のかっぱは茨城県の農家から支援の話も寄せられた。

 松田州弘院長は「スタッフもこの非常事態の中、感染リスクと向きあいながら協力してくれている。みなの力でぎりぎりのところで医療現場は保っている。窓口となる地域医療を閉ざすわけにはいかない」と話す。(池田良)