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 新型コロナウイルスの感染拡大の影響で、退学に追い込まれかねない学生が各地にいる。親の収入減やアルバイト先の休業などで、学費や生活費が払えない状況になったためだ。国の支援制度では救いきれない仲間のために学生たちが自ら動き出し、独自の支援策を始めた大学や自治体もある。

 居酒屋のアルバイト料で学費や生活費をまかなう金沢大3年の男子学生(20)は、客足が減った3月以降、勤務時間が大幅に短くなった。月10万円ほどあった収入は、今月は半分以下になりそうだ。

 国の修学支援制度で年間約54万円の授業料の3分の1は減免される予定だが、残りの学費と月4万円の家賃は重くのしかかる。食費は1日200円以内におさえ、アパートの部屋の電気を消して暮らす。自営業の実家も客が激減して頼れない。「生きていけるか不安で眠れない。給付型奨学金を拡充してもらうなどしないと、秋には退学か休学をしなければならなくなる」

 広島市の公立大3年の女子学生(20)は、年間約54万円の学費や家賃約4万円、生活費など、大学生活の全費用を自力で支払ってきた。

 頼みの綱は月8万円の奨学金と、10万円弱のバイト代。しかし、今月中旬からバイト先の居酒屋が休業。県北部の実家には専門学校生と小学生の妹2人がいて、仕送りはない。今後どう切り詰めても、奨学金だけでは10月に支払う後期分の学費約27万円を捻出できない。「将来は海外で働きたいという目標もある。大学生活をあきらめたくない」と、大学まで往復4時間かかる実家に戻ることを考え始めた。

 名古屋市の私立大3年の男子学生(20)も、月5万円ほどの居酒屋のバイト収入がなくなった。奨学金を借りながら生活費や教材費を自分でまかなってきたため、「バイト代がないと生活ができなくなる」。就職活動やインターンシップなどに使うつもりだった貯金を取り崩すかどうか迷う。近所から「不要不急の帰省をしている」と後ろ指をさされないか心配で、関西の実家に帰れないでいる。

 九州大3年の女子学生(20)は福岡市内の結婚式場でバイトをしていたが、披露宴が4、5月はゼロになった。月8万~9万円あった収入がゼロに。生活できなくなり、4月上旬に大分県に帰省した。だが、バイトが見つからない。実家も裕福ではない。すでに減免されている授業料について「今年はもっと減免してほしい。このままだと奨学金か何かを探すしかない」と話す。

「支援を」 ネットで署名活動も

 学生の間では、困窮する仲間を支援する動きも始まった。

 大学や専門学校などの無償化を…

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