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 積水ハウスの株主総会が23日に大阪市内で開かれ、前会長の和田勇氏らが株主提案した取締役候補11人の選任案は否決された。和田氏らは同社が3年前に土地取引で約55億円をだまし取られた詐欺事件で阿部俊則会長らの責任を追及し、経営陣の刷新を求めてきたが、株主の支持は得られなかった。

 株主総会には阿部氏をはじめ従来の経営陣ら12人を候補とした会社側の役員選任案と、和田氏らによる別の選任案がそれぞれ提出されていた。両陣営が機関投資家らが持つ議決権の争奪戦を繰り広げてきた結果、会社側の案が可決された。

 和田氏は会長だった2年前、詐欺事件の責任をめぐって当時社長だった阿部氏の解任を図ったが失敗。事実上解任されていた。和田氏らは今回の株主総会に向けて、阿部氏ら経営陣が詐欺事件に関する社内調査報告書を全文公開していないことなどを指摘し、ガバナンス(企業統治)の面で問題が大きいと訴えてきた。

 一方、阿部氏ら経営陣は詐欺事件で会社に不正はなかったとの見解を示していた。(生田大介、松田史朗)

拡大する写真・図版積水ハウスの株主総会が開かれた会場=2020年4月23日午前、大阪市北区、生田大介撮影

 前会長の和田勇氏らが積水ハウス現経営陣の「総入れかえ」を求めた株主提案は、反対多数で否決された。ただ、会社側がいくら「不正はなかった」と強調しても、約55億円もの巨額資金をだまし取られた事件への経営陣の対応に疑問を抱く株主は少なくない。

 同社の社外取締役らが事件後の…

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