拡大する写真・図版すべての命のつながりをテーマにした公演「いのちのまつり」(劇団たんぽぽ提供)

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 全国の小中学校で公演をする「劇団たんぽぽ」(浜松市東区)が、ピンチに陥っている。新型コロナウイルスの影響で公演が次々とキャンセルになり、収入がなくなっているためだ。「長引けば存続に関わる」と寄付金募集を始めた。

 3月に5回、4月に11回、5月に21回の公演を予定していたが、すべて中止か延期になった。6月は40回予定しているが、全国で緊急事態宣言が出された翌日の17日現在で15回分がキャンセルされ、残りも時間の問題だ。学校行事が少ない5~6月は公演のピークだが、直撃を受けた形だ。

 5月14日から10日間、東京で開かれる「2020国際子どもと舞台芸術・未来フェスティバル」には中国、韓国の劇団と合同で公演する予定だったが、来年3月に延期になった。

 4~5月の減収は2千万円以上と見込まれている。劇団には内部留保がほとんどないため、減収は34人の劇団員の給料を直撃する。やむを得ず、現在はけいこなどの活動を停止し、団員は各自、農園の出荷作業などのアルバイトを始めている。

拡大する写真・図版空欄が多くなった日程表を前に打ち合わせをする上保節子代表(右)=2020年4月17日午前10時57分、浜松市東区

 劇団は浜松出身の小百合葉子(1901~86)が創設した。小百合は戦前、女優として活躍し、早稲田大教授で演劇界の重鎮だった坪内逍遥に児童演劇の意義を教えられた。作家の舟橋聖一や慶応大応援歌「若き血」を作詞作曲した音楽家の堀内敬三ら文化人と交流。終戦直後の46年にたんぽぽを結成した。へき地も含めて全国の学校を回る公演で人気を集め、63年には米国占領下の沖縄で公演し熱狂的な歓迎を受けた。各種の賞を受賞し、累計公演回数は4万4千回にのぼっている。

 上保節子代表は「小百合先生は…

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