「富士山周辺に来ないで」 地元自治体、断腸の共同宣言
吉沢龍彦
新型コロナウイルスの感染拡大で外出自粛が求められるなか、山梨県と富士山の北側のふもとの7市町村は23日、大型連休中について「観光・レジャー目的での富士北麓(ほくろく)地域への来訪は、お断りします」と明記した共同宣言を発表した。
富士北麓は首都圏からのアクセスが良く、富士山や富士五湖、忍野八海(おしのはっかい)など観光名所が多い。緊急事態宣言の対象が全国に広がった後も首都圏から来る車は多く、今回の宣言に踏み切った。長崎幸太郎知事と7市町村長がテレビ会議で話し合い、決定した。
観光客を通して感染リスクが高まる懸念が示され、例年は大型連休前後に富士山5合目までが全線開通する県の有料道路「富士スバルライン」を通行止めにする方針も決めた。
会議後、長崎知事は「観光立県として断腸の思いだが、一日も早い収束が重要だと信じる。収束後は今まで以上のおもてなしをしたい」と述べた。(吉沢龍彦)

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