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 新型コロナウイルスの感染が拡大する中、首都圏から岩手県内に帰省していた妊婦が破水して救急搬送された際、二つの県立病院が感染症対策が整っていないことを理由に、受け入れを断っていたことが分かった。妊婦はその後、盛岡市の病院で無事に出産した。

 県医療局によると、妊婦の受け入れを断っていたのは、磐井病院(一関市)と中部病院(北上市)。妊婦は4月中旬に千葉県から岩手県内に帰省していた。17日に破水したため二つの病院へ受け入れを求めたが、新型コロナの感染対策が整っていないという理由で受診できなかったという。その後、盛岡市の民間病院でPCR検査を受けた後、陰性と確認され出産した。

 中部病院では県外からの里帰り出産する場合、2週間自宅で待機してからの受診を求めている。妊婦は帰省してから4日間ほどしか経っていなかったという。

 同病院の海沼建司事務局長によると、中部病院には感染症病床がなく、個室2床をコロナ陽性患者用に準備している。ただ、新型コロナの感染疑いのある妊婦の出産や手術が出来る状態ではないため、受け入れを断ったという。

 海沼事務局長は「院内感染の対策が整っていなかった」として、今後、陰圧装置の設置など環境を整え、妊婦を受け入れられるようにするという。