抗体検査キット、献血使い性能を評価 加藤厚労相表明

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 加藤勝信厚生労働相は24日の閣議後会見で、新型コロナウイルスの抗体検査に使う検査キットの性能評価を始めたと発表した。日本赤十字社の献血の一部を使って検査を行う。

 日本赤十字社によると、抗体検査は研究への利用の同意が得られた献血の一部を使って実施する。対象地域は感染者の多い東京と感染者が比較的少ない東北地方で、それぞれ500検体を調べる。東京は22~23日にかけて採取した。東北地方では27~28日に採取する予定だ。今後も同じ地域で複数回採取し、検査を実施して結果を厚生労働省に報告するという。

 厚労省は今後、数千人を対象に抗体検査を行い、新型コロナの感染の広がりやスピードを調べる予定だ。今年度補正予算案に調査費用として約2億円を盛り込んでいる。

 加藤厚労相は抗体検査について、体内に抗体が作られるまでに時間がかかることからPCR検査と同列としては考えられないとしつつ「PCR検査と組み合わせることで、より精度の高い診断を行える可能性がある」と期待を込めた。また、経済活動の再開など出口戦略を作るにあたり、抗体保有率が指標の一つになるとの認識を示した。

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