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 金星ではなぜ秒速100メートル超もの強風「スーパーローテーション」が吹いているのかという謎の一端が、金星探査機「あかつき」の観測で明らかになった。雲の動きから、太陽の熱で生じる大規模な波と乱流で説明できることが裏付けられたという。論文は23日付の米科学誌サイエンスに掲載された。

 金星は、自転が地球の243日で1回と遅い一方、その60倍の速さの風が吹き続けている。北海道大の堀之内武准教授らは、あかつきの紫外線や赤外線カメラで雲の動きを高度ごとに追跡、風を加速する大気の流れを分析した。

 あかつきは2010年に打ち上げられたが、故障で金星到着が5年遅れた。堀之内さんは「金星の気象で最大の問題の研究ができるか、やってみるまでわからなかった。長年の謎が解けて本当によかった」と話した。

 この論文は(https://science.sciencemag.org/content/368/6489/405別ウインドウで開きます)で読める。(小川詩織)