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高校生自殺、声上げた遺族の3年(上)

 いつもより帰りが少し遅かったことをのぞけば、普通の木曜日だった。

 2017年4月20日。事務職の仕事を終え、午後7時半ごろ長崎市のマンションに帰った母親(48)は、高校2年の次男(16)=当時=がいないのに気づいた。4人家族のうち、父親(52)は福岡で単身赴任中、長男(21)は関西の大学に進学。二人暮らしの部屋に、次男はもう帰っているはずだった。

 和室にスマートフォンを残したまま、同10時になっても戻らない。同級生に電話しても「もう帰っているはず」。近所のコンビニで尋ねても、立ち寄った様子はなかった。「事故か事件に巻き込まれたかもしれない」。不安が募り、交番に届け出た。

男子生徒の死から4月20日で3年。いじめと自殺の因果関係を、学校はいまだ認めない。生徒が秘めたままだった声を探り、届けようとあがいてきた遺族の3年間をたどった。

 日付が変わった頃に警察官4人が家にやってきた。「電話が鳴ったら、この機械の録音ボタンを押してください」。誘拐事件も想定しているようだった。

 警察官の1人が、次男の部屋で…

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