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高校生自殺、声上げた遺族の3年(中)

 違和感の始まりは2017年4月、「突然死」という言葉だった。長崎市の海星高校に通う高校2年、16歳だった次男が自殺して1週間後、父親(52)は高校の教頭から電話を受けた。次男の死を他の生徒や保護者にどう説明するかを話す中で、教頭は「突然死にできる」という趣旨の発言をしたという。父親は、通話しながら手元にたぐり寄せたチラシの裏紙に「突然死」の3文字を走り書きした。

 翌日のやりとりでは、「転校」という言葉も出た。両親は「ことを小さく小さくしよう」という学校側の姿勢だと受け取った。母親(48)はノートパソコンで「記録簿」を作り、出来事ややりとりを逐一記した。

自殺から3年。声を届けようと闘った遺族に、話を聞いた。
男子生徒の死から4月20日で3年。いじめと自殺の因果関係を、学校はいまだ認めない。生徒が秘めたままだった声を探り、届けようとあがいてきた遺族の3年間をたどった。

 両親ら遺族の求めに応じて、学校側はその後、自殺の原因調査のため第三者委員会を設置した。弁護士や臨床心理士、校長経験者ら5人の委員は、1年4カ月をかけて生徒延べ70人、次男の担任を含む学校側の約30人にアンケートやヒアリングを実施、36回の協議を重ね、18年11月に64ページの報告書をまとめた。

 報告書では、次男が中高一貫校の中学3年時から、おなかの音をからかわれるなどのいじめを受けたのが自殺の主因だと認定。「教師の理不尽な指導」や「学習に対する悩み」が重なったとも指摘した。

 次男の自殺後すぐに理事長や学…

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