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 新型コロナウイルスの感染拡大を受け、鹿児島市は緊急対策を取りまとめ、24日に公表した。不足が続くマスクを全世帯に5枚ずつ配り、休業や内定取り消しなどの影響を受けた人約100人を市の臨時職員として雇用する。感染の有無を調べるPCR検査の態勢強化のため、民間への検査委託やドライブスルー方式での検体採取なども始めた。

 森博幸市長が同日の記者会見で明らかにした。

 マスク配布は業者から購入できるめどがたったことを受けて決めたという。不織布製の使い捨てタイプを、市内約27万7千の全世帯を対象に5月中に配り始める予定。業者から購入できる量をもとに、1世帯あたり5枚とした。各戸の郵便受けに届ける想定で、事業費や財源は今後詰める。

 失業などの影響を受けた人の市臨時職員としての雇用は、5月1日から募集開始の予定。詳細は市のホームページなどを通じて公表する。

 PCR検査は、従来の県環境保健センターに加えて16日から市保健環境試験所でも担い始めたが、さらに、いずれも市内の新日本科学安全性研究所とパソラボの民間2社への委託も24日から始めた。2社で1日最大計120検体を調べることができるという。

 ドライブスルー方式は、車に乗ったままの検査対象者から検体を採取する仕組みで、感染リスクの低減や採取時間の短縮につながる期待がある。同市は、国が定める感染対策をそろえた医療機関と連携し、22日から開始したという。

 このほか、8月に予定していた「かごしま錦江湾サマーナイト大花火大会」を含め、夏の大規模イベントは延期するが、その後の日程は未定という。森市長は「医療など、あらゆる現場で(コロナ対策に)取り組む人への敬意と感謝を持ち、みんなでこの難局を乗り越えていきましょう」と呼びかけた。(木脇みのり)