JALが3千億円の融資要請 大幅減便、業績が急速悪化
日本航空が民間の大手金融機関に対し、融資枠(コミットメントライン)の設定分を含めて3千億円規模の融資を要請したことが24日、分かった。新型コロナウイルスの影響で大幅な減便が続いて業績が急速に悪化しているため、手元の資金を手厚くしておく。減便がさらに長期化すれば、政府系金融機関にも支援を求める方向で準備している。
関係者によると、日航は主力銀行の三菱UFJ銀行やみずほ銀行などに融資を要請した。一定額まで借りたいときに借りられるコミットメントラインの設定分を含め、3千億円規模の融資を受ける方向で調整しているという。
新型コロナの感染防止のため移動が制限され、世界中の航空各社が減便を強いられている。日航は、新型コロナの影響が出る前の今年1月末時点で、2020年3月期の純利益は930億円と見込んでいたが、22日に前年比64%減の530億円に引き下げると発表した。