柏崎で東電社員の感染相次ぐ 市長「なぜこんな事態に」

高橋俊成 戸松康雄
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 新潟県は25日、柏崎市の会社員の50代男性が新型コロナウイルスに感染した、と発表した。東京電力によると、男性は市内の事業所で原発事故時に避難支援にあたる部署の社員。県内の感染者は計66人になった。

 県によると、男性は14日から発熱とせきなどの症状があり、22日に感染がわかった東電社員と同じ職場だったことから、24日にPCR検査を受けた。11~12日、車で山梨県の実家に帰省していたといい、県が感染経路を調べている。東電は男性の同僚など計14人を24日から自宅待機とした。

 柏崎市内の感染者5人はいずれも東電社員とその家族。桜井雅浩市長は25日、東電に「従来の対策、体制が機能していたのか、なぜこのような事態となっているのか、徹底的な検証を行い、その結果と新たな対策、体制を速やかに公表してほしい」とするコメントを発表。「市民の生活、経済活動に更なるマイナスを与え、東電への視線はこれまで以上に厳しいものになっている」と指摘した。

 桜井市長は24日夜、4人目の感染判明を受けて、小早川智明社長に対し、市民の不安解消に努めるよう求める文書を出したばかりだった。(高橋俊成、戸松康雄)

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