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 新型コロナウイルスに感染した英国のジョンソン首相が27日、公務に復帰する。先月末に感染が発覚し、一時は集中治療室に入るほど病状が悪化したが、12日に退院。ロンドン郊外の首相別邸で療養していた。新型コロナ感染による国内の死者が2万人を超えるなか、外出制限や商店の閉鎖といった措置の緩和を求める声が強まっており、復帰早々、様々な判断が待ち受けている。

 ジョンソン氏は当初は官邸の別室で自主隔離していたが、病状が悪化して入院。集中治療室で3晩を過ごし、退院後のビデオメッセージでは「どっちに転んでもおかしくなかった」と命の危険があったことを明かしていた。

 療養中の公務はラーブ外相に任せていたが、先週はエリザベス女王やトランプ米大統領と電話で話すなど、復帰に向けた準備を徐々に進めてきた。

 英国では生活必需品の買い物や1日1度の運動以外は自宅待機とし、食料品店や薬局などを除いて商店を閉鎖するなどの感染抑止の措置が、5月7日に見直し期限を迎える。産業界から措置の緩和を求める声が上がる一方、感染が終息する気配は見えていない。(ロンドン=下司佳代子)