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 シリアで市民らの拷問に関与したとして、アサド政権の治安機関の元幹部ら2人を「人道に対する罪」に問う公判が23日、ドイツのコブレンツ高等裁判所で始まった。国連シリア調査委員会は「政権が反体制派に近いと疑う大勢の市民らを拘束・拷問した」としてきた。政権主導の拷問の有無や実態が初めて司法の場で審理される。

 ドイツではこうした重大刑事事件の第一審は高裁が担う。起訴された2人は、アサド政権の治安機関の一つ、総合情報部が管轄する首都ダマスカスの収容施設「251支部」の元職員。裁判所の発表資料やAFP通信などによると、アンワル被告(57)は同支部幹部で、2011年4月から12年9月までに少なくとも4千人の拘束者の拷問や性的暴行に関与し、58人を死亡させたとされる。イヤド被告(43)はデモ参加者の逮捕に関わり、組織的な拷問の事実を知っていたとされる。2人は19年2月にドイツで逮捕された。

 この日の公判では、2人は罪状の認否を明らかにしなかった。

 ドイツでは、アサド政権の収容施設で拷問を受けたという元収容者らが、17年から政権の治安機関幹部らに対する刑事告発をしていた。

 独誌シュピーゲルなどによると、検察側は拷問の手法として、棒やケーブルによるむち打ちや電気ショックのほか、性的暴行、収容者の親族を虐待するとの脅迫などを挙げた。収容者は9平方メートルの房に20人、40平方メートルの房に100人が詰め込まれ、横たわることも難しい状態だった。医療も提供されずに空腹状態に置かれ、体を洗えず、トイレは1日1回。拷問を受ける他の収容者の叫び声が響いていたとしている。

 人道に対する罪や戦争犯罪など…

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