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 ときに文化財の修理から数奇な歴史が浮かび上がることがある。別々の寺が所蔵する鎌倉時代の二つの仏教絵画をめぐり、修復過程で発見された軸木の墨書銘から一対のセット関係が証明された。いわば、離ればなれだった“兄弟”の再会である。

 京都市の京都国立博物館で、興聖寺(こうしょうじ)(京都市)所蔵の重要文化財「兜率天曼荼羅図(とそつてんまんだらず)」が、海住山寺(かいじゅうせんじ)(京都府木津川市)の「阿弥陀浄土図(あみだじょうどず)」(京都府暫定登録文化財)と、もともと一対だったことが明らかにされた。

 「こんな時代だからこそ、宗派を超えた深い結びつきを喜ばしく感じる」

 「修理を通して仏縁のありがたさ、仏の功徳をいただいた気がします」

 離ればなれになった二つの仏教絵画が結ぶ不思議な縁に、興聖寺の望月宏済、海住山寺の佐脇貞憲の両住職は深く感慨を漏らした。

 決め手は、二つの絵画の、縦に…

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