「マスクを外せ」叫ぶ人々、自宅待機に反対 米国の現場

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リッチモンド=大島隆
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 米国で、新型コロナウイルス感染拡大を防ぐための自宅待機命令に反対する、抗議活動が広がっている。トランプ大統領も一部の州を「解放せよ」と呼びかけて支持するなど、政治色が濃い。参加しているのは、どういう人たちなのか。22日、バージニア州リッチモンドで開かれた集会を取材した。

 「私の仕事は家族を養うために必要不可欠だ」

 「バージニアの再開を」

 米首都・ワシントンから南に約150キロ離れた、バージニア州都のリッチモンドにはこの日、100台以上の車が集まった。多くの参加者は車に乗ったまま、プラカードを掲げるなどして抗議活動を展開。州議会の議事堂を取り囲むと、クラクションを一斉に鳴らした。

 路上で抗議する人もいた。車列に向けて星条旗を振っていた、不動産業のシーラ・ショールさんは「(経済活動が止まって)ローンを返済できなくなった大家や、家賃を払えなくなった借り手がたくさんいる。私も従業員の雇用を守れなくなるかもしれない」と訴えた。

 6月10日まで、自宅待機命令が出されているバージニア州は、トランプ大統領が「解放せよ」とツイッターで呼びかけた3州の一つだ。トランプ氏は会見で「一部の州知事は行き過ぎだ」と批判し、抗議活動についても「彼らは元の生活を求めているだけだ」と擁護してきた。ただ、名指しされた州の知事は全員民主党で、政治的な思惑も指摘されている。

 実際、デモではトランプ氏を…

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